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バイクでいく「道後温泉」 〜夏目漱石「坊ちゃん」ゆかりの地〜
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道後温泉 〜夏目漱石「坊ちゃん」ゆかりの地〜
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朝6時の南森町。車もほとんど走っていない。
明石海峡大橋を下から撮影。フェリーならではの光景!
370円のざるうどん。麺のコシがとってもGOOD!
たこフェリーで出会ったおじさんオススメの淡路島西側の海岸線沿いを南下する。

ただの頑固者!?

道後温泉日帰りなんて…っと周りには止められたこの企画。頑固者というレッテルを貼られながらも 、四国行が決定してからの私達は、言い切ったからにはきちんと自分の役目を果たさなければという 妙な緊張感が走っていた。



出発は順調!

午前6時。まだ一日が始まりかけているといった様子の早朝。
昨晩ゆっくり熟睡したおかげでハイテンションな私は、あと何時間で目的地〈道後温泉〉まで着くかなんて考えてなかった。
とにかく出発!明石までの道のりはスムーズで、そのまま淡路へと向かう。
明石〜淡路への橋渡しを してくれる『たこフェリー』乗り場に到着。フェリー待ちの間、今から淡路島へ帰るのだという人に 「淡路島は西側を走った方が景色がきれいだよ」と教えられた。さっそく旅で人と出会い情報をもらった。
こんな朝早くでも、フェリーに乗るバイクは全部で7台いる。乗船をスムーズに終え、船内を グルグル観察。一通り船内を見終わったら甲板で瀬戸内海を眺める。「明石海峡大橋を下から眺められるなんて滅多にないはず」っと思い、真下辺りでおもむろにカメラを 構えてたら、私と同じ考えの人間が一人視界に入ってきた。共に四国を目指す同じ編集部員Nだった。もしや職業病?と思っている内に約 20分という短い船旅は終わってしまった。

淡路島をおじさんが教えてくれた通り西の方からまわる。日本の海も捨てたもんじゃないと景色を楽しみながら淡路島を縦断。ほとんど車の通らない山道の民家の前で小学生が二人して手をふってくれた。私も負けじと大きく手を振り返す。
淡路島から鳴門海峡を抜け、初めてバイクからうず潮を見る。「ほんとに渦巻いてる〜!!」と当たり前なことに感動した。どうやら旅は人を初心に戻すらしい。そう言えば4年程前に淡路島を訪れた時は、淡路島という異国のような場所に来たことに感動して、ただの海や田舎道で感動していたものだ。

徳島県に入ったらひたすら、走る走る走る…。途中、四国に来たならうどんを食べるべしっと思ったが、うどん屋が
多すぎてどこもおいしそうに見える。結局大きな『讃岐うどん』の看板を掲げた一軒のお店へ。この時点でちょうどお昼時。道後温泉には4時位には着くだろうとまぁまぁいいペース。 そして、このうどん屋も大正解!シンプルなざるうどんはあっさりしていて、驚く程麺が長くコシがあった。値段も370円と良心的。大盛りが出来たことを食べ終えた後に知った編集部員Nは「替え玉〜」と ラーメン屋みたいなことを何度も呟いていたが、私は満腹で、再び道後温泉を目指す。

妙に信号待ちの時間に交わす言葉数が多くなってきたのはきっと二人とも、予想以上に遠い事に気付き始めたからだろう。標識のあと何キロという文字が目に痛い。コンビニで何回も休憩をとる。嬉しいかな、ちょっと炎天下すぎ?というこの晴天は、強い日射しとなって身を焦がす。少し前に日焼け止めを買っておいて良かった。その後のコンビニの目的は水分補給とおやつ、タバコ…。少しのんびりすぎるか?
長い長い道のりに疲れというより変な面白さがこみ上げてきた。だって、この時点でお昼で話していた道後到着予定時間の4時を過ぎていたから…。それでも目的地には確実に近付いてる 。

ようやく道後温泉のある『松山市』の看板を目にした時は、バイクに乗りながら二人で万歳をして喜んでしまった。あと数十キロで道後温泉だ。今までの長かった道のりの疲れはどこかに消えて、ワ クワクする衝動で心がいっぱいだった。そして、ついに迎えた『道後温泉』の看板。もう陽も落ちそ うだったが関係ない。念願の道後温泉に到着!


お風呂おあずけ

道後温泉の入浴システムは普通の温泉とは違い、一風変わっている。
一番安いのは300円からあり、ただ入浴するというシンプルなもの。他に、浴衣やタオルが付いたり、お茶が飲めるなど、4つのコースに分かれている。どうせここまで来たのだから」と、一番値段がはる1240円の『霊の湯三階個室』に決定。このコースは白鷺模様の浴衣とタオル、又神殿の観覧とお茶、坊ちゃん団子がセットとなっている。
しかし、なんと番台のおばちゃんから「今は満室」と言 われ、約30分待つか、違うコースにするかという選択をせまられた 。しかし、10時間以上かけてやってきた道後温泉。「せっかく来たから、違うコースはやだ!」と、しばし待つことにし、お風呂はおあずけ。 お風呂のおあずけなんて修学旅行で順番にお風呂に入らなければいけないような時以来だ。
もちろん日帰り予定なので時間はない。しかし 、待つ。この馬鹿げたツーリングを実行している私達だから、トコト ンその精神で行こうと意見が一致した。時計の短い針は6を指してい た。


カラスの行水

名前を呼ばれ、いよいよ待ちに待った温泉。しかし、ここで重大なことに気付く。私は のぼせやすく長風呂はとても無理。過去に「温泉だ!」と浮かれて長風呂し、倒れたこともある。だから、いつもお風呂の時間は短めに、言ってみればカラスの行水なのだ。
少々もったいない気もするが、人様に迷惑をかけるよりは…というのと「私はそれでも十分に満足出来る!」と自分自身で問題 はすぐに解決。その話をしているとなんと編集部員Nもカラスの行水だという。もう、二人揃って…。
霊の湯へと足を運ぶと、先客がかなりいて、6つ位ある蛇口は全て使用中。しかし、少し待っていたらすぐ空いた。そして、私がお風呂に浸かろうっと思った時はなんと貸し切り状態になっていた。「道後温泉貸しきりっ!!なんて贅沢な
ことだろう。来て良かった!!」泳ぐ勢いで湯舟に浸かる。足を 伸ばし、誰に気兼ねすることもなく、ゆっくりとした時間が流れる。
上機嫌でお風呂を上がった私は、 すれ違いで入ろうとするおばさんに思わず「今、貸しきりですよっ」と声をかけてしまった。ゆっく り入れたんだろうなぁ、あのおばさんも。


道後温泉本館にて

上機嫌で部屋に戻った私を迎えてくれたのは、温かいお茶とお団子だった。お風呂上がりにお茶と坊ちゃん団子を用意してくれるこのコース。仲居さんのような人が一部屋ごとに「お茶&団子」を運んでくれる。個室ならではの居心地の良さ。
お茶をおかわりしてゆっくりくつろいだ後、窓越しに湯の町を眺める。どっぷりと陽も暮れた景色の中には浴衣で町を歩く人、人力車に乗る人、お土産を買う人など情緒あふれる空間があった。今から大阪へ帰ることなど忘れてしまいそう。「いや、明日も仕事がある、帰らなければ!」っと自分を叱咤激励。現実に戻り、『又神殿』と『坊ちゃんの間』の見学ができるそうなので早速見て回ることに。たまたま部屋の隣が『坊ちゃんの間』で、多くの写真が飾られていた。ここで夏目漱石との御対面。
その後にガイド付きの『又神殿』を見学する。又神殿は皇族専用の部屋のこと。 警護の人が控える武者隠しの間や金箔を使用した襖、建具類は全て極上の漆が使用されているといった優雅なもの。畳の真ん中に輪島塗の和式の便器が設置されている『トイレ』が印象的だった(笑)。 なんだかんだ言いながら道後温泉の滞在時間は2時間が経過。まぁ、時間が無いっと言っていた割にはゆっくりした。そんな中、編集部員Nは窓から見える『湯上がりビール』の文字に釘付け。確かに ビールが飲めれば最高だろうなぁ。でもバイクだから我慢我慢!後ろ髪引かれているNを無理矢理バイクに乗せ、さぁ、帰るぞ!大阪に!

果てしない帰路…

大阪への帰路は恐ろしいことになった。高松に着いた頃には、時計の針も12時を回っていた。もう日帰りやないやん…と二人して嘆きながらも何故かお互いハイテンション。高松でラーメンを食べ、 夜風で冷えた体を温めるが寒くて震えが止まらない。その後も一時間置きに休憩を入れるが、疲労を 感じる間隔が段々短くなってくる。
かれこれ20時間近くバイクにまたがっている。今日、『バイクに長いことまたがっていたライダー』ランキングがあれば二人して全国一位じゃないだろうか。
ようや く四国を抜け、淡路島に入ったのが深夜1時30分頃。淡路島をすぐ縦断できると思っていたのが大きな間違いだった。この島は大きい。なかなか本州が見えない。なんとかたこフェリーの2時50分発明石行きに乗り、本州へ。結局、大阪についたのは明け方4時を回っていた。


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